fukufuku813’s blog

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カンボジア情報.com(番外編)獄中日記

警察に拘束されて4日目の夕方

朝からの裁判所での諸々が終わり

連れてこられたのが留置所と言う名の刑務所、プノンペン郊外にある
プレイソー刑務所だった。

 

警察の車から私とDだけ下された。

彼女とはそこでお別れだった。
もう泣かないとは言っていたが
とても不安そうな顔が脳裏に焼きついている。

 

私とDは入り口から中に入って名前を確認された。

手錠をはずされその奥の扉から入れと言う。

 

中に入ると他の刑務官がいてそいつに従って奥へと入って行くと今度は厚い鉄板で覆われた壁に分厚い鉄板の扉

そこに門番が居て中に入るとポリスが
3人居て着てる物を全部脱げと
パンツ一丁にさせられて又々、
奥へとそいつに付いて歩いて行くと両脇に金網のフェンスが並ぶその中に収容所らしき建物と運動場みたいな広場がある。

 

その運動場に囚人らしき人々が居て
金網にへばりついて私達を見て何やら話しかけてくるが何を言ってるのかわからない私は胸を張って堂々と道の真ん中を歩いた。

 

実は内心は不安と恐怖で心臓がバクバクしていた。

進んで行くと又もや鉄板の厚い壁に分厚い扉がありそこからまた中に入った

そこには違った建物が左右に並んでいてさっきよりも広い広場があって

その奥にある事務所みたいな場所に入った。

 

そこにはパソコンがあり担保者が何やら打ち込んで処理をしている。

床にうんこ座りをして待たされた。

 

15分ぐらい経っただろうか

今度は違う刑務官に連れられて
さっき通って来た建物の1つに入って私は1階へDは2階へと別れさせられた。

 
私はA-4のと書いてある部屋へ

そこは10畳ぐらいの狭くて暗くて古びた部屋の中にぎっしり人が居た。

私が入った時間が丁度 点呼だったらしくみんな体育座りをして整列していた。

点呼が終わると1人の男が英語で話しかけて来て部屋のボスを私に紹介してきたので、私はクメール語でスォースダイと一言、そして頭を下げた。

映画やドラマでしか見たことのない刑務所の中の様子

 

1番奥に部屋のボスが居て新入りはまず押さえつけられてケツの穴を掘られる。そして雑用係にされるみたいなイメージしかない。

 

日本人が珍しいのかみんな私のことをジロジロ見ながらヒソヒソ話している

パンツ一丁の私をボスが呼び寄せ先ほどの英語を喋れる奴が通訳でボスが話しかけて来た。

 

お前金は持っているかと、

見ての通りパンツ一丁だし金なんかないよと返す。

ボスは違う家族が持って来るのか?
と、聞き直す。

私は多分 面会に来てくれるとは思うと話した。

 

すると通訳の奴がここは寝るのも飯を食うのも金次第だと言う。
そして毎月300$かかる
お前は払えるか?と、聞いてくる

そんな大金あるわけないし
毎月なんて払えるわけもない。

私は無理だと答えた。

 

先ず上の段に寝るには20$かかると

見ると部屋ら土間の部分と70cmぐらい高くなってる部分とわかれている

金を払ない新人は便所の前の土間に寝るのだと言う。

 

私は何をされるのかわからなかったので気が少し動転していたが、
落ち着いて部屋の中を見渡した。

入り口から入ると正面にトイレらしきものが壁で区切られている。
壁は天井まではなくトイレの壁は人の背丈ぐらいしかない。

 

入り口から見て右側が奥まで一段高くなっていてそこの1番手前にボスが居る。

本当に狭くて古ぼかしい。
窓も1番奥に小さくあるだけだから
うす暗い。

 

そこに数えること24人が所狭しと座り込んでいる。

通訳の奴が続ける
上で寝るには20$
食事代が135$
洗濯代が15$
電気代が10$
全部で180$だ、


300$はどこ行ったんだ?

まだ他に何かかかるのか?

 

聞き直すと全部でこれだけだと言う

最初の300$は吹っかけられたんだと思った。

 

とにかく今は一銭も持っていないし
この先もいくら入るかもわからない

刑務所に入る前に財布や銀行のカードやら全部 姉ちゃんに渡して来た

 

現金も10000$あったが捕まる前に新しくビジネスを始める為に会社設立費用としてDに1000$を渡して使ってしまっていたからあと9000$

 

そこから弁護士費用2000$払ったから残り7000$はまだある計算だ。

 

通訳の奴にとにかく今は一銭ない
あとから家族が持ってくると思うと言った。

 

ボスはわかったじゃあ俺が貸してやるから上で寝て飯も俺たちと食べろと言われた。

 

ボスではなくリーダーだと言われた。

リーダーは1番ここでは長いらしく
5年ぐらい居るみたいだ、

 

見た目30代半ばぐらいで坊主頭に細身だがしっかりした体をしていた。

案外いい奴でホッとした。

 

そのあと直ぐに食事だと言う
時間は夕方4時を過ぎていた。

 

上の段には私を含めて7人で料理を囲んだ、残りの17人は下の土間で交代に飯を食べている。

 

どうやら食費135$を出した人は自分達で作った料理を食べれる。

 

そうでない人は刑務所配給の食事を食べると言うことらしい。

 

見ると下の人達が食べてるのは茶色いようなご飯とほとんどスープに野菜と豚肉の脂身がほんの少し入ったもの

それだけだった。

 

私達のはと言うと白いご飯にカンボジア料理のおかずが2品、

こう言うことだったのかとこの部屋のルールがなんとなくわかった。

リーダーが私達の飯を食べるグループを紹介してくれた。


1人はスーパーバイザーで彼に頼めば何でも買って来ると言う。


この部屋のNo2らしい名前はパウ
彼も30代後半かな

 

次はNo3、彼は若い名前はミィエン
ここA棟の入口の門番をやっていると言う。

 

あとは紹介されたが覚えられなかった

食事はカンボジア料理。私は普通に食べていたから何の抵抗もなく完食!

 

食事か終わるとムササビ部隊が出現

私が勝手に付けた名前だが、、

 

土間だけではスペースがなく寝れないので天井までの空間にビニール製のハンモックを壁から壁に渡して吊るす

その数9個、その中に入ってブラブラ揺れながらタバコを吸っている。

 

そうこの中に居る連中はみんなタバコを吸うのだ、部屋が狭いうえに窓が小さいときたから、
タバコを吸わない私にはもうたまらない。喉が痛くてしかたない。

 

ムササビ部隊以外は上の段にみんな体育座りしてテレビを見ている。

 

そうこの刑務所の部屋にはテレビが付いているのだ、


日本の刑務所では考えられないだろう

テレビはあるはタバコは吸えるは
なんだこりゃ!

 

後からわかったことだか
テレビはリーダーが実費で入れているらしい。

 

陽も落ちて外が薄暗くなり始めたら
はだか電球が1個ついた。

 

リーダーが俺にクロマーとハーフパンツを1枚くれたのか貸してくれたのか

部屋のみんなはとてもフレンドリーで
親切にしてくれた。

 

するとその内の1人が寄って来て
Nice to meet you と言う
どうやら英語が話せるようだ、

彼の名前はスマィ
彼は言うbrotherここは良いよテレビもあるしファンも沢山付いてる。

 

確かに部屋を見ると扇風機が6個付いていたからどこにいても案外涼しい

他の部屋はテレビもないしファンも少ないから暑いと言う。

 

他の部屋を見たことがないからわからないがDの入った部屋はどうなのだろうと思った。

 

そうDは大丈夫だろうか?
彼のことが気になった。

同じカンボジア人だから言葉は通じるから大丈夫だろうが、虐められていないか心配だ。

 

夜7時を過ぎた頃、何やらお茶会が始まった。


カンボジアのお茶を鍋に1袋全部入れて煮出したものをプラスチックのコップに入れて回し飲みする。

 

ススムも飲むかと一杯進められた。

そうみんなから私にはススムと呼ばれている。


自己紹介の時にFUKUIと言ったが
カンボジア人はフクイが言いにくいらしくSUSUMUでOKと話した。

 

私はオックンと言った。
カンボジア語でオックンはありがとうを意味する。

 

コップを見ると茎がいっぱい浮いてる
茎茶? かと思った。
ひと口、口にすると苦っ!

メッチャ苦くて渋い。


カンボジアはこの苦くて渋いのが普通みたい。

 

私的には茶っ葉を半分にして飲めば丁度よく2回飲めるではないかと思った。

そのお茶がいくらするのかわからないが、その方が経済的だし、、、

リーダーがカンパンみたいな乾いたお菓子をくれた。

 

お茶菓子だ。
食べると赤ちゃんが食べるたまごポーロみたいな甘いお菓子だった。

 

みんなお茶を飲みながら会話してタバコをプカプカやってる。

 

しかもリーダー以外はみんなで1本のタバコを回しながらフィルターの元までしっかり吸って捨てる。

 

私は思ったこんなとこに居たら
タバコを吸わない私が肺がんになっちまう。


早くここを出なくてはと、、、

そして女性刑務所に行った彼女のことが心配になった。


今まで自分のことで精一杯だったが

この部屋の奴らがあまりにもフレンドリーなので、安心したのと心に余裕が出来たのか、彼女のことが気がかりで仕方なかった。

 

また、発作が起こってないか?
ちゃんとご飯は食べられたか?

 

考え出すと色々考えて止まらなくなってしまったが、どうすることも出来ない。

 

今は無事を祈るしかなかった。
カンボジアの神様仏様どうか彼女を
お救いくださいと、何度も何度も心の中で祈り続けた。

 

私の所為でこんなことになってしまい
彼女とDには本当に申し訳ないと反省と後悔をした。

 

少しするとスマィがシャワーに入れと言う。

勝手がわからない私は彼の指示に従った。

 

シャワーと言っても狭いトイレの中で水を浴びるだけだが、便器をまたいで前後にコンクリートの水溜めが2つある。

前は水浴び用、後ろはウンコ用、お尻を洗うやつだと教えてもらった。

 

薄暗い中、シャワーを浴びて借りたシャンプーで頭から足の先までをザッと洗った。

 

夜11時になると就寝の時間らしい

私はリーダーの隣の隣に寝ろと言われてコンクリートの上にそのまま寝転んだ、枕を隣の奴が貸してくれた。


そしてリーダーが薄い敷物を貸してくれた。

 

上の段には私を含め9人が寝る
上を向いてきをつけの体勢でも
隣の奴にぶつかる。

 

しかも下はコンクリート
警察の机より更に硬い。

 

扇風機が頭上にあり暑さは感じないが
窮屈なのど痛さで寝られない。

 

この先、私はどうなるのだろうと
ずっと考えて一夜を過ごした。

 

 

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