fukufuku813’s blog

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ガンボジア情報.com番外編(獄中日記)8日目2-14

8日目

6時起床

7時点呼

 

朝から何やら騒がしい!

外を見るとA棟のあの意地の悪いメイがいる。


英語の話せるカンボジア人に聞いたら
どうやらポリスの移動があってあの意地悪メイが今度D棟の担当官になると言うではないか!

 

オーマイガッ!!


折角あいつの顔を見ずに済んだと思ったのもつかの間。

 

神よどこまで私に試練を与えるのか?

そして朝から4カ所あるトイレの中のチェックが始まった。

 

トイレの中には調理道具やら調味料の入ったカゴなどが置いてある。

 

多分、嫌がらせなのかアピールなのか
まったく陰険な奴だ。

 

朝からチェックがあったために8時過ぎに外へ出れずにプサーへ行くけず
矢沢さん達に会えなかった。

 

仕方なく私達は建物の前にある中庭みたいな所でお茶をした。

 

D1、D2、D3各棟の前が庭になっていてそこで囚人達は朝の運動をする。

 

その場所の中央に東屋がありその隣に鉄板で作った調理台がありいつも食べ物とジュース類を売っている。

 

そこで料理を作ってるのが私達の食事を作ってくれているコックのマウだ。

 

レパートリーは3種類ぐらいで、
ボーボー(日本で言うお粥)だったり

豚の甘辛く煮付けた豚肉丼みたいなのと、白くてもやしみないな形をした米粉を固めた麺とスープ!

 

たまに小さい鳥の丸焼きがある。

 

これのローテーションでマウが作る
1食5000R(130円)、違う棟の連中も
良く食べに来ていて商売繁昌している

実はこの売店も囚人がやっている。


大体部屋のリーダーが資本金を出してやっていて、始める前に所長に許可を得てから始める。

 

そして毎月の売上げの何パーセントかを担当ブロックのメイに払うそこからまた所長の所へいくらか入ると言うシステムらしい。

 

完全に893の上納金システムではないか!

 

部屋の中でもジュースやインスタントラーメン、タバコが売っている。

 

私達、外国人は市場へ買い物に行けるがほとんどのガンボジア人は朝の体操以外は外へは出れないため室内売店がある。

 

市場よりも少し割高な設定だが、
これが結構売れている。

 

私達がお茶をしていると、矢沢さんとKNさんが私達の棟に来てくれた。

 

5人で朝のお茶会をした。

矢沢さんとKNさんはこの中が長いせいか各門番をフリーパスでくぐり抜てくる。 さすがだ!

 

KNさんは年上のOさんに気を使って色々な世話をしているみたいだった。

 

が、矢沢さんいわくKNさんは金がないからOさんの金を目当てにしてるんだと言う!

 

なるほどそれぞれ思惑があるのだと思った。

 

時間が来て解散し部屋に戻った。

 

10:30頃に点呼がありその後、朝食、
そして昼寝タイムとこのサイクルは変わらず毎日のように来る。

 

規則正しいと言えばそうかもしれないが、何の変化もない。

 

Gさんはこの中の時間は本当に無駄な時間だと言う。

 

彼は以前、日本で長い懲役を食らったらしい。

 

日本のムショは厳しくてしかも作業をさせられるらしく、その時に少しでも声を出せばペナルティーを受けるらしく、当然テレビもなければタバコも吸えない。

 

ある意味健康になって帰れるらし。

 

それに比べたらガンボジアの刑務所は最高に自由だよと言う。

 

ただし金があればだけどねと付け加えた。

 

ム、ム、ム、
私にはその金がない、、、涙

 

アジアの刑務所はほとんど一緒らしく
お隣のタイもベトナムも同じような環境らしく、金が全てだと言う!

 

そしてGさんにこんなことも言われた

福井さん刑務所の中は戦場と一緒だからね、食うか食われるかだからと、

続けて彼は言う。

 

福井さんを見てると人が良すぎるよ
もっと図々しく行かなきゃダメだよと

まぁ〜それは自分でもわかる。


客商売が長かったせいかいつも相手優先と言うか、、、

 

本当に自分でも人が良いと思う

そのために今まで何度も大金を騙されている。

 

矢沢さんとGさんには刑務所での暮らし方を伝授してもらった気がする。

 

後は自分がどうするかだ!

 

昼寝が終わり2時からはまた外へ出れる。

また3人で外へ出てお茶をして時間を潰した。

 

Oさんは気前がよくいつもおごってくれる。

 

アイスコーヒーが一杯2500R
ジュースが3000R
コチョールとかバッカとか言うエナジードリンクがあるそれは3500Rする。

 

3500Rと言えば日本円で約100円

日本のコンビニでは買えないが、
スーパー辺りならジュース1本88円ぐらいで買える。

 

物価を考えると案外高いと思った。

 

夕方の点呼が終わって夕食の時間

食費は1人5$だから私達だけでも15$
それにしてはおかずが質素なので、

明日から私が作るからと話した。


コックのマウがわかったじゃあ明日の朝一緒にプサーへ行こうと言うことに。

 

その後またまた寝るまでの長い長い退屈な時間が始まった。

 

私はそうだアナイに電話をしようと思い電話を持ってるガンボジア人を探した。

 

この部屋にはiPodがGさんのを含めて3台、携帯電話がおよそ8代はある

その全てが2階部分に居る連中が所有している。

 

電波がある場所がGさんの居る場所から階段を挟んで反対側のエリアにあるみたいで、夜になるとみんな電話をかけに集まる。

 

Gさんの隣に寝ているトゥーが持っていたので彼にお願いした。


プロポァン(奥さん)に電話したいからと、以前姉ちゃんから聞いた番号へかけてもらった。

 

2回3回とかけたらつながった。


電話の出口は持ち主らしい。

 

私はクニョム ジャポン 、
クニョム チュモ susumu
please anai とクメール語と英語が混じった訳のわからない言葉を言っていたが、どうやら伝わったらしく、
チャムテ(待ってて)と言われ、


しばらくすると電話口の向こうからアナイの声が聞こえた。

 

彼女の声を聞くのは1週間振りだが、
1ヶ月も2ヶ月振りにも感じた。

 

彼女の声はとても優しく、とても愛らしく感じた。
お互いの安否を気遣い会話を交わした。

 

2〜3分だろうか話してまたかけるから、私達は直ぐにここから出れるから、必ず助かるからと何の根拠もないのに彼女に話して電話を切った。

 

彼女は私が元気なのを聞いてホッとした様子だった。


部屋を移り日本人1人と一緒の部屋に居ることも伝えた。

 

私も元気な彼女の声を聞いてとても安心した。

 

喜び勇んでGさんに報告しようと思いGさんの反対側のエリアから3段階段をまたぎGさんのエリアへ行こうとした時に階段を踏み外して左足をグキッ!

 

痛っ!
やっちまった。

捻挫したみたい。

 

でも足の痛みより電話で話しを出来たことの方が嬉しくて、、


チュー (痛い)、サバィ(嬉しい)
チュー、サバィ、チュー、サバィ

 

Gさんに電話がつながり話しが出来たことを言うとGさんも良かったねと言ってくれた。


Gさんはそれより足大丈夫?と、、

私は はい、痛いです。


でも嬉しいさの方が今はデカイ!

泣き笑いとはこのことだ。

 

隣りで見ていたリーダーがこれ付けなと薬をくれた。

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この薬はガンボジア人みんな使っていて、例えば風邪をひいた、頭が痛い、身体がダルい。


何にでもこの薬を身体に塗り蓋でそこをゴシゴシ擦るのだ。

 

写真は後ほどUPしよう。

 

中身は日本で言うメンソレータムみたいなやつで、塗るとスースーする。

 

リーダーにお礼を言って下に降りて自分の寝床に戻った!

 

その夜、私の右側がオカマちゃん
左側の奴にdon't worry と言われた。

 

私からしたら、いやいやお前らの方が心配だよ!って言ってやりたかった。

 

毎日毎日、同じことの繰り返し自由だけど、不自由!


何でそんなに陽気にしてられるのか?

 

が、しかし彼等からしたらこの中に居れば仕事をしなくても良い。

2食昼寝付き、タバコも吸える。
極楽なのかもしれない。

 

中にはこそ泥して10回目だと言うのも居る。

 

全ての人ではないが、確かに大した教育も受けてない、定職もお金もない
ではこの中にいた方がましな人もいるのかもしれない。

 

なんだかなぁ〜と思いながら眠りについた。

 

おやすみなさい愛する人
今日も1日全てに感謝!
ありがとう