カンボジア情報.com番外編(獄中日記)7日目2-14
7日目
6時起床
7時点呼
8時を過ぎると外へ出れる
私とGさんとOさんの3人で外へ出た。
そこからプサー(市場)へ行くには
名前を書いてもらった紙にチーフメイのサインをもらわないと行けない。
その紙を持ってDブロックの出口の門の所に居るメイに見せて名前と人数を確認されてから門の外へそして第二の門でその紙を渡して門を出た直ぐ左側にあるプサーでお茶をする。
私達より先に矢沢さんは来ている。
矢沢さんが居るF棟は7時半になると外に出れてしかも名前を書かれた紙などいらないそうだ!
棟のポリスによってこうも違うのかと思った。
プサーには矢沢さん以外にGさんと一緒捕まった韓国人のKMさんと矢沢さんが韓国のドンと呼ぶKNさんが来ていた。
日本人3人、韓国人3人でのお茶会だ
KMさんは昔、大阪に住んでいたらしくOさんよりも流暢に日本語を話す
ただし大阪弁だが、、、笑
韓国のドンKNさんは58歳、長くカンボジアに住みこの刑務所も2階目だそうで
ここのポリスは全員知っていて
ポリスにため口を聞いているらしい
故に矢沢さんはドンと呼んでいるらしい。罪名はシャブの売人!
場所が狭いので私達は各自飲み物を買い矢沢さん達のF棟の隣にあるパゴダに行ってお茶会をする。
パゴダは風通しが良く涼しくて気持ちが良い。
Oさんはいつもそこで体を動かし朝のストレッチ体操をする。
年の割にはと言うのも失礼だが凄く体が柔らかい。
Oさんは細身で身長185cmはある大柄な男だ、若い頃はブイブイ言わしていたと思う。
私はカンボジアの神様仏様にお祈りを捧げ軽くストレッチをするのが日課になっている。
8時半になると矢沢さんはでは私はウンコしてシャワー浴びてぼーとしますと言っていつも早々と帰ってしまう。
矢沢さんいわく5年間生活リズムが出来上がってしまっているので崩せないと言うのだ、、、
確かにそうかもしれん!
時間が来て私達も自分達の部屋に戻った。
私はふとそう言えば日本人の弁護士が来てくれるはずでは?
と、思い出すも矢沢さんとは別れてしまっていたので、確認できず諦めた。
戻って少し経つと点呼があって食事の時間だ。
私達の食事を作ってくれるのはカンボジア人のマウ!
年は40歳少し頭が薄くなっていて色黒だ、それと雑用係のリー、彼も40近い小柄な男であと1人食事の時だけ現れる30ぐらいの奴がいる。
食事の内容はいつもスープ系の物といため物の2品で、スープの具は豚肉と瓜みたいなものだったり、魚だったりとバリエーションがある。
それにOさんに差入れがあったキムチがいつも出される。
カンボジアの何処の店で買ってくるのか、結構デカイ容器に入っていてすご美味い!
食事が終わると昼寝タイム、
私は1階に下りてオカマちゃんの隣で寝る。
彼、ん、彼女?
の名前はロザ。年は42歳、女なら抜群のスタイルをしていると思えるスレンダーな身体をしている。
ロザは部屋に何人かいるオカマのリーダーだ。
基本的にオカマちゃんは洗濯係が多くロザも私に洗濯をさせてと言ってきた。
いくらかと聞くと1ヶ月10$だと言う
A棟の時は15$と言われたので少し安いと思いお願いした。
するとロザがジェスチャーでフェラチオをやってあげるわよと言って来たので、オッ テーと断った!
身の危険を感じて良く寝れなかったのは言うまでもない。 笑!
昼寝タイムが終わり2時頃からみんな夕食の支度を始める。
ここは部屋の中にカッセットコンロを持ち込み、各グループが自炊をしている。自炊と言ってもほとんど2階にいる連中だが、どうやら2階にいる連中は金を持ってる奴が多いらしい。
私はGさんとOさんがいる2階に行き時間をつぶす。
GさんはいつもiPodでゲームをやっていることが多く、(将棋)その時は私はOさんの所へ言って話しをしている。
Oさんは日本の歌が好きで良く口ずさんでいる。
都はるみの好きになった人や美空ひばりの川の流れのようにを良く歌う!
Oさんはしっかりした人で今回は私の全てミステイクだと自分のしたことを認めている。
仕方がない、自分で何とかせねばならないと言う。
とても潔くドシっと落ち着いていて
とても貫禄がある。
聞くと昔、韓国でパスポートが作れなくなったから、日本へ行って日本でパスポートを作ったのだと言う。
今回そのパスポートでカンボジアに入ろうとして空港の入管に止められて
お付きの若い奴が暴れてこうなったのだと言う。
事情はよくわからないが、
1度ここへ入ったら中々出れないらしいと話すと、
Oさんは大使館とフンセンに話しをしたから大丈夫だ直ぐに出れるだろうと言っている。
何やら強いコネがあるのか、、
自信満々だった。
そんな雑談をしていたら、外からsusumu fukuiと呼ばれた。
面会が来たと言う!
私は誰だ? 弁護士か?
急いで支度をして向かった。
全ての門を抜けて面会室へ行こうとしたら、担当メイがそっちじゃないこっちだと、いつもとは違う場所へ案内された。そこは小ぢんまりとした部屋がありその中に男性2人、女性1人が待っていた。
やはり弁護士だった。
日本人の男性が名刺をくれた。
そこにはあさひ法律事務所と書いてあった。
矢沢さんが連絡を取ってくれた人だった。
女性はあさひ法律事務所のカンボジア人スタッフの方で、日本語が話せるので通訳として来てくれたらしい。
もう1人の男性は刑事事件専門のカンボジア人のベテラン弁護士だと言う。
挨拶も早々に今回の事件の経緯と真相を話した。
今回の事件はカンボジア国内でとても大きなニュースになっていて、とても厄介な事件だと言う!
とにかく裁判所へ裏金を払って刑期を短くするしかないと言われた。
私はいくら必要なのか尋ねた?
彼の口から弁護士費用と裁判所へ払う金を入れて30000$は必要だと言う!
しかも現金で最初に用意してもらわないと仕事の依頼を受けられないと言う
私は頭をかかえた。
すると日本人の方が日本の家族はどうですかと言う。
私はまだこの事件のことも私が刑務所にいることも知らないと思うと答えた。
彼は弊社からご家族に連絡をしてことの成り行きを説明してお金を用意できるか聞くこともできますがと、
言ってくれた。
私はお願いしますと言って日本の実家の電話番号を教えた。
面会時間もあまりなく、要件だけで
終わり、また報告に来ますと言って
弁護士達は帰って行った。
部屋に戻ると、夕食の時間になっていて、みんな食べずに私の帰りを待っていてくれた。
私は始終をGさんに話した。
Gさんはうまくいくと良いねと言ってくれた。
食事がおわり、寝るまでの長い退屈な時間が始まった!