カンボジア情報.com番外編(獄中日記)
4日目
6時起床
朝起きるとリーダーが昨日私が姉ちゃん達にもらった差し入れの袋の中から
菓子パンをちぎり私によこした。
自分も少し食べてまたしまった。
なるほどそう言うことか、
ここの部屋のルールは家族からの差し入れは一旦リーダーが預かりそれを
みんなに少しずつ配給するみたいだ。
そばにいたスマィがこの部屋ではリーダーが絶対で部屋の全員がファミリーだからとが話してくれた。
7時点呼
8時に体操
だが私は昨日の矢沢さん達との約束があるのでメイに言ってプサーへ行こうと下っ端メイに話すとチーフメイに聞いて来いと言う。
仕方ないから違う場所居たチーフメイに話すとダメだと言う。
仕方ないから20000Rのルイを渡そうとすると、それも受け取らない。
とにかくプサーへ行きたいとクメール語で、クニョム チャン タウ プサーと言ってもアッテー!
私は出たっ!と、思った。
意地悪をされてると、、
この野郎!
でもどうにもできない。
仕方なく私は売店に行きアイスコーヒー1杯2000Rを買って休憩場の椅子に腰をかけて隣の広場で体操する人達をぼんやり見てた。
すると後ろからオハヨウゴザイマスと
片言の言葉で聞こえて振り向くとそこにはDが居た。
いいとこに来た。
私は昨日の矢沢さん達との会話を話して2人で広い部屋に移れるかもしれないと伝えた。
矢沢さん達がプサーで待ってるから
チーフメイに話してくれと頼み一緒に再度メイの所へ行き、Dに話してもらったが、答えはNo!
本当にこの野郎だ、
睨みつけて帰って来た。
2人でお茶をすることに、
Dは50$払えば自分の部屋に移れるからsusumuが来いと言う。
私は部屋が狭くみんなタバコを吸うからそれが嫌だと話した。
すると彼も僕も喉が痛くてたまらないと言っている。
だから少しお金はかかるが2人でD棟に移ろうと彼を説得した。
ピーと、笛の音が鳴り部屋に戻る合図だ!
私はDに別れを告げて自分の部屋へ戻った。
矢沢さん達に会えなかったが
心配してないだろうか?
昨日書けなかった人間ウォッチの内容を書くとしよう。
先ずリーダーとNo.2と3の話しはしたと思うが、どんな集団でもやはり
リーダーが居てそのリーダーにコバンザメみたいな下っ端いる。
いわゆるご機嫌とりだ。
リーダーの下にNo.2勢力があり
その下に下っ端集団が居て、
ゴーイングマイウェイの人は人、
自分は自分んどうぞお構いなくって奴が必ず1人や2人は居る。
リーダーのお付きの奴の名前はチャン
年は20歳だと言う。
こいつの顔と髪型がボクシングの亀田興毅にそっくりなのである。
当時はiPodがなかったので写メはないがマジでクリソツ!
身長は高いがスリムで筋肉質!
日本の番組のそっくりさんに出たら優勝間違いない。
彼が私達、上段組みの食事の準備や片付け食器を洗ったりしてくれる。
チャンの笑った時の顔がクシャっと
なるのがとても愛くるしい。
まだどこかあどけなさが残っている。いい奴だ!
後で聞いてわかったのだが、
リーダー達について雑用係をする奴を
コーンチャウと言うのだそうだ。
カンボジア語でコーンは子供チャウは孫を意味する。
コーンチャウは雑用やリーダーの身の回りのお世話やマッサージなどもする
その代りにリーダー達と同じ物を食べて時にアンパウ(小遣い)がもらえる。
次に紹介するのはサブリーダー。
スーパーバイザーのパウのコーンチャウ。
パウは仕事でほとんど外に出ていて部屋には居ない。なので1番奥の彼の席にいつも居るのがコーンチャウのシムだ!
シムは色々な奴からよく絡まれる。
先にも書いたように若い彼らはよくじゃれあって肩パンチを相手に食らわせる。肩パンチをもらった奴がまたやり返してボクシングになったりする。
シムがお前はススム、俺はシシム
ワッハッハーと笑う!
シムは力に自信があるらしく、
ボクシング、カンボジアではタイ式のキックボクシングが主流だが、格闘技が好きらしい。
私がOK! 腕相撲をやろうとゼスチャーをすると、シムもOKと言いそばにいた奴にレフリーを頼んでモイ、ピー、バイでスタート。
勝負の結果は辛くも私の勝ちであった
へ、へ、へ〜とニヒルに笑って見せたが肩が痛くてヤバかった!
それを見ていた周りの奴らは何だこのオヤジやるじゃんと思ったに違いない
昔から腕相撲だけは自信があったが
やはり年には勝てないのかパワーが落ちている。
そんな力自慢のシムも部屋のNo.3の
ミィエンにはボコボコにされる。
ミィエンはカンボジアの格闘技ボッカタオの継承者で本人いわく以前、特殊部隊にいたと言っている。
彼はいつも夜7時になるとどこからともなく現れた鉄ではない、コンクリートで作ったコンクリートアーレー
で筋トレを始める。
それも入り口から入ってすぐのたたみ2畳ぐらいの所で始めるから下の連中が上の段に上がって来て余計に狭くなる。
トレーニングが終わると部屋の中から
1人選出して今度はボッカタオのかたを教え始める。
今日は亀田興毅に似たチャンが餌食となりバシバシしごかれていた。
私はと言うと腕相撲で痛めた肩をスマィにマッサージをしてもらいながら
カンボジアの渋いお茶を飲んだ!
しかしカンボジア人はみんな陽気な人が多い。
突然、大声で歌い出したり、踊りだしたり、
テレビで好きな歌が流れるとみんなで熱唱し始める。
カンボジアの音楽は昔からある歌を色んな歌手がリバイバルして歌う!
だから今年のヒット曲と言うよりかは
毎年同じ歌を誰がカバー曲として歌っているから子供からお年寄りまでみんなが知ってる曲が多い。
その中には演歌みたいなのもあれば
ポップス、ラップなど陽気な歌もあり
みんなで踊りながら
チェ!チェッチェッチェッ!と言う歌があり。
部屋の誰か突然そのフレーズを歌いだす。
すると少しめしてまた誰かが、
チェ!チェッチェッチェッ!
と歌いだす。
そのフレーズが頭に残ってしまい。
私も時折チェ!チェッチェッチェッ!
と今でも口ずさんでしまう。
そう今でもと言うのはこのブログを書いているのは当時を振り返り書いているからだ、ノートには毎日日記を書いていたが、ネット環境と通信機器を持っていなかったために今こうして
ブログを書いている。
今日は6月9日
ここへ来て122日が経っている!
いつになったら現在に追いつくのか
頑張ってブログを書いて行きたい。
あとポリスの持ち物検査で見つかって通信機器を没収されてしまうと
このブログも更新できなくなってしまうので気をつけなくてはだ、
通信機器を何処へどうやって隠してるかも今後詳しく書いて行きたい。
ポリスに見つからないように結構
神経を使うが新たな隠し場所を探すのもドキドキして案外楽しい。