カンボジア情報.com番外編(獄中日記)
3日目 続編part2
部屋に戻ると今度はチョコサー、
チョコサーマウと部屋のみんなが言う。
スマィがファミリーが面会に来たと言うのだ、
後でわかったのだがチョコサーではなくクルォルサーでクメール語で家族を意味する。マウは来るである。
でも未だに彼達の発音はチョコサーと聞こえる。
紙をもらい、全部クメール語だから何が書いてあるかわからないが、
多分、部屋番号と名前と面会の用事だと書いてあるのだろう。
その紙をAブロックの門番に見せ
プサー(市場)の手前にある鉄の壁の門これからここを第二の門としよう
そこの門番に見せ、次の鉄の壁の門、
ここを第一の門と呼ぼう。
ここが1番厳重で、普通の門の所にはポリス1人に囚人の担当門番が1人か2人いるだけなのだが、第一の門にはポリスが3人居て扉の開け閉めをする
囚人が1人居る。
しかも金属探知器を使って入念にボディーチェックがある。
そこにはDも丁度来ていて2人で面会室に向かった。
どうやら姉ちゃんとDの嫁、トゥイが面会に来てくれたらしい。
トゥイ、彼女が長女なので彼女も姉ちゃんなのだが彼女のことは、私はトゥイと名前で呼んでいて、姉ちゃんと呼んでる彼女は2番目の次女なのだが名前で呼ばず姉ちゃんと呼んでいる。
何故そうなったのかは長くなるので
ここでは割愛します。
ドラマで見るような囚人と面会者の間には厚いガラスの板があって会話ように顔の位置が小さい穴が空いている
部屋だ。
日本とは違いそこは横一列に長くコンクリートの椅子が伸びて、10〜15人ぐらいの人が入れるようになっている
2人は私達の丸坊主頭と囚人服姿を見て涙を流して大丈夫かと?
聞いて来た。隣を見たらDも涙ぐんでいる。
私はソムト、ソムトと何度も繰り返した。
ソムトはごめんなさいと言う意味だ
姉ちゃんは弁護士と話しをして早くここから出すから待っていろと言う
少しの辛抱だからと言っている。
私は大丈夫だからと言い
アナイは大丈夫なのかと聞いた?
アナイとは私と一緒に捕まった婚約者の名前である。
姉ちゃんはこれから会いに行くと言っていた。
後はDが2人とクメール語で話していた。
5分も経たない内に担当メイが時間だ終わりだタウ、タウと言っている。
タウはGo、行く、行けと言う意味だ
仕方なく最後に姉ちゃんに飯を食べる金やその他にもかかるお金が欲しい。
部屋も移りたいお金が必要だと話した。
姉ちゃんは少しのお金を持ってきたポリスに預けたからもらってと言った。
私は今後のことも考えてDと2人で500$ぐらい必要だと話した。
姉ちゃんはわかった次に持って来ると言って席を立った。
お互い後ろ髪を引かれる思いで別れた?
その後Dと一緒に差入れ引き取り所に行き姉ちゃんが持って来てくれた荷物を取りに行った。
荷物には歯ブラシ、パン、お菓子、パンツ3枚、薄いタオルケット1枚と
モスキートの薬がチューブからビニールに絞り出された物が入っていた。
そうここプレイソーはとにかく蚊が多いのだ、実は私は世界で1番蚊が嫌いなのだ、それを知ってる姉ちゃんがしっかり差入れしてくれたのだった。
本当に気が効くし機転が働く頭の良い女性である。
トゥイは長女のせいかどちらかと言うとマイペースのおっとり屋さんなのだ
だから兄妹はみんな次女の姉ちゃんを頼るらしい。
荷物の他にお金が50$づつ渡された。
良かったこれで、この中でお金が使えると思った。
部屋のリーダーが言う金額には全然足りないがなんだか心が凄く豊かになった気がした。
Dと2人で戻る途中に何処の囚人が近づくて来て荷物を持ってやると言う
Dがアッテーと断る。
どうやら荷物を持ってやるからチップをよこせと言うのだ!
ここにも居たタカリ屋
第一の門の所で荷物の中身をメイが確認して、ボディーチェック。
そしてメイがチップを置いてけと言う
私がDにhow muchて聞くと5000Rだと言う。それを払って今度は第二の門
そこでまた荷物の中身をチェック!
またそこでメイにチップ5000R
今度はAブロックの入り口の所で又々、荷物の中身をチェック&チップ
5000R、合計で15000R日本円で
400円ちょっと!
全く困ったもんだ。
棟の中に入るとそこにも部屋番のメイがいてお付きの囚人がルイルイと言う
いくらかと聞くと3000Rだと言う。
あ〜〜〜なんだかなぁ〜〜
部屋に入るとリーダーが荷物をよこせと言う。
そして衣類だけ私に渡して食料は取られてしまった???
言葉がわからずまっいいっか!
そしたら1番最初の通訳した奴を呼び
金は持って来たかと聞いて来た!
私はリエルで50$分を半分に分けて
ハーフパンツの腰のゴムの所をくるっと巻き込みそこにしまっておいた。
残りの半分のお金を囚人服のポケットに入れてあった。
ポケットからその25$を出してリーダーに見せた。
リーダーがこれじゃ足りないと言う
私はまた次に持って来るからと話すと
リーダーはわかったではこれだけもらっておくと言い20$をスーパーバイザーへ部屋代だと渡して残りの5$を自分のポケットに入れた。
朝飯を食べて昼寝をして午後になった。
この部屋の連中は若い奴ばかりでほとんどが20代と言う感じだった。
だからみんなパワーが有り余ってると見えて、誰かが誰かにチョッカイを出すと、またそいつが誰かにチョッカイを出してふざけてだけど、殴り合いをしている。
面白いもので集団で1つの場所に居ると年功序列ではないが、こいつはこう言うキャラ、こいつはこんなキャラ
あぁ〜居るよね〜と人間ウォッチが始まった。
その解説はまた後の日記に書くとしよう。