カンボジア情報.com番外編(獄中日記)66日目

66日目

人生初のカンボジアでの正月

クメール正月をまさか刑務所の中で迎えるとは思ってもいなかった

カンボジアでは3回の正月がある！

1月のインターナショナル・ニューイヤー、2月の中国暦の旧正月、そして4月のクメール正月で、13日が大晦日、14日がお正月、新年だ！

1〜4月に掛けては、3回あるのでほぼ毎月のペースで連休が続く、

これだけ正月があれば形だけになるのかと思いきや、しっかり仕事は休んで、しっかり祝う。

その中でも一番盛り上がるのが4月のクメール正月.繁華街ではビールを掛け合う若者たち、一緒に朝まで騒ぐ旅行者、お寺に家族で出かける人々、帰省してお家で家族で集まったりと各々のお正月を祝う。

この時期だけは、夜になればお寺がダンスクラブに様変わりする光景も見ることができる。とにかく騒ぐのが大好きなカンボジア人は家族全員で夜中まで大音響で音楽やカラオケを流す。

ここでちょっとカンボジア豆知識！

カンボジアの正月は、毎年新年の日時は変わり、何時何分まで細かく発表される。
これはどこから来ているのだろうか？

カンボジアでは、「春分」からお正月が始まっている。つまり、天文学的に太陽が春分点を通過した瞬間に年が明けるのだそう。だから、毎年その時間は変更するし、正確に何時何分まで発表されるというわけ

春分点とは、天文学的には太陽の通り道である黄道と天の赤道が交わる点。いわば天文学上での1年の始まりと言える位置なのだ

ここでひとつ疑問が、同じ「春分点」をもとにしているはずなのに、日本の「春分の日」は3月。どうしてカンボジアの正月と時期の差があるのだろうか？

これは、ギリシャ時代までさかのぼることになる。当時は春分点がおひつじ座の中にあった。春分点＝太陽がおひつじ座に入るとき＝新年という概念だった。

それが地球の自転軸がコマのように首を振る歳差運動によって、現在では春分点はうお座の位置に移動してしまった。日本の春分の日は、現在の春分点の位置をもとに日付を決めているので、3月にある。

一方カンボジアでは、ギリシャ時代のまま、「おひつじ座」を1年の出発点としている。春分点＝太陽がおひつじ座に入るとき、なのだ。だから、カンボジアのお正月は4月だと言われている。

ここプレイソー刑務所も正月気分満載

私の部屋のポリスも連休で、2人しか居ない。

囚人達も昨日の夜は遅くまで騒いでいた。私はとても正月気分などなれずに
ひたすら読書に勤しんでいた！

矢沢さんは11月の恩赦に申し込むための費用を白金の女神様からまた援助してもらったみたいで、ウキウキのはず？
またまたかなりの大金を振り込んでもらったみたいだ！

本当にこの世の中には貴重な人がいると思った。

が、人は人、私は今の私にできることをやるしかない。

やはく彼女とDを助けなくてはだ！

その矢沢さんは血尿のことで気に病んでいて、ずっと悩んでいる様子。
ウキウキも半減気味

Gさんは彼女が面会に来てくれて
残り30日を切ったと、
これまたウキウキ！
差入れをいっぱい持って帰ってきた。

面会が来て差入れを持ってくると必ず周りのカンボジア人がタカリに来る。

Gさんがリーダーやボー達に果物をおすそ分けしていると、矢沢さんがやって来てなになに面会来たの？

と言って差入れを見渡してケーキや菓子パンを見つけて、それ食べましょうと言う、Gさんがこれは後でコーヒーと一緒に食べるのと言うと

矢沢さん、いや今、俺が食べたいからと半ば強引に袋を開けて食べ始めた。

さすがベテラン、ここは戦場、食うか食われるか！Gさんも言っていた！

でも私にはできないと思った！

連休の1日目が終わる4月も半ば、
暑さはピーク！とにかく暑いのと
とにかく体が痒い！地獄だ、、、

夜にアナイに電話したが中々繋がらない。向こうも連休で部屋のみんなが１つの電話を使い回していてずっと話し中なのだ！

また明日かけてみよう

 おやすみなさい愛する人達
今日も1日全てに感謝！
ありがとう

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